【大運河 ― だいうんが】
フィクスが運営する巨大情報屋ギルド。
ギルドメンバーの大半が情報屋をロールしている。
『The World』で、大運河が知らないことはないと噂されている。
そのギルドの巨大さ故に、CC社からギルドエリアを与えられた。
『The World』の情報の流れを全て熟知しているフィクスは、
情報統括者 ― フロウウォッチャーと呼ばれるようになった。
(⇔CC社)(⇔ギルド/ギルドエリア)(⇔情報統括者)
【黄昏の旅団 ― たそがれのりょだん】
左腕を拘束具で封印している、オーヴァンというPCが運営していたギルド。
黄昏の鍵≠ニ呼ばれる、あるかどうかも分からない幻のアイテムを、
あるという前提で探していた、ある意味奇怪なギルド。
半年前の『TaN』との黄昏の鍵を巡るギルド抗争で、オーヴァンが行方不明に。
元・旅団の団員の匿名希望の情報によると、
「オーヴァンは黄昏の鍵を独り占めして姿をくらました」ということだった。
このこともありオーヴァン不在のまま、団員が散り散りになり、解散した。
黄昏の旅団には死の恐怖≠フハセヲも所属していた。(⇔死の恐怖)
【TaN ― たん】
直毘が運営する、ギルドエリアを持つほどの巨大企業ギルドとして有名だった。
ギルド同士の取引や、情報、レアアイテムを商品に商売を行っていた。
しかし『黄昏の旅団』とのギルド抗争の後、不正行為が発覚して強制解散。
ギルドメンバー全員が、PCアカウントの停止に追い込まれる事態になった。
【血霧花 ― ちぎりばな】
PKのロストの二つ名。由来は彼の所持する武器、
『暗殺剣・血染丸』の赤い霧のエフェクトと、
キャラデザインの、胸に抱いた彼岸花からきた。
(⇔暗殺剣・血染丸)
【月の樹 ― つきのき】
欅が運営する『The World』内でのPK行為などを取り締まるギルド。
月の樹の幹部は「七枝会」という七つの部隊で成り立っている。
約1000人のメンバーを抱える大ギルドで、
PKを廃止しようとする理念の元で活動しており、
PKされたPCのカウンセリングやマナー関連のセミナーなども行っている。
月の樹の団員はPCに対する攻撃を固く禁じられている(正し自己防衛は別)
なので、PKだけでなくそれに実力で対抗しようとするPKKすらも嫌悪している。
欅がマスターではあるが、ギルドの運営方針に対してあまり意見しないため、
榊が実権を握る形で活動している。榊はマスターの座を奪おうと暗躍しており、
ギルド内では榊派と欅派に分かれて内部抗争中という状況に陥っている。
ギルド内外のPCたちは「これのどこが月の樹なんだ」と囁きあっている。
【データドレイン】
『The World R:1』でカイトという双剣士が使用していた、
スキル対象のデータを改竄する、異常なまでにシステムを逸脱したスキル。
ロストとフィクスの推理で、トライエッジもデータドレインを使えることから、
カイトではないかという可能性が出てきた。
【データパッド】
巨大情報屋ギルド『大運河』のみが使える特殊な技法のこと。
収集したデータを『The World』で簡単に閲覧するために、
データを集束し、制御したものを、一つの板に変換することができる。
これにより、指定した事項を音声検索を使い一瞬で表示してくれる。
【三爪痕 ― トライエッジ】
全てが謎に包まれた存在。確認されたことはほとんどない。
蒼い炎を宿したPKと噂され、その容姿は7年前に『The World R:1』で、
活躍した赤い双剣士に酷似されていると言われている。
三つ又の双剣を使い、爪痕を残すことから三爪痕と呼ばれるようになった。