【 00話<PK and PKK> 】
「 最凶のPKKは夕日の光を背に受けながら、不思議と響き渡る声で言った。こちらは夕日の逆光のせいで、 「ハッ。なんだよ、それ」 『 ハセヲの外見は灰色の逆髪に両頬を走る赤い稲妻のようなフェイスペイント。悪魔の角を連想させるような赤と黒の そして、死の恐怖≠フ象徴ともいえる 『The World』のPK達に恐怖を刻み込む最凶のPKKとして、PK界に激震を与えた有名人である。すでに百人のPKをキルしたとの噂も流れているぐらいだ。 無知の子供に教えるように、ハセヲは話し続ける。 「 「――知らねぇよ、そんなバカバカしい話。あんたがそんな事信じてるなんて拍子抜けだぜ」 「本当に何も知らないのか?」 「だから、知らねぇって言ってるだろうが!」 何を言っても、ハセヲは表情一つ変えやしない。俺の怒号はハセヲに耳に届いたのだろうか。それとも、ハナっから俺の話をアテにしてなかったか。 ハセヲの表情は変わらないが、感情は感じ取ることが出来た。少なからずとも、落胆しているのが嫌でも分かった。 「ったく。お前も、あの情報屋も使えねぇな」 つまらなそうに吐き捨てると、ハセヲは 俺は死の恐怖≠感じた。 「じゃあな。久しぶりに ハセヲの振りかざす |