07話…支配の象徴-2 】                                   07話-1に戻る 話選択へ戻る 07話-3に進む

「誰だコノ野郎ォォオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」
 吹っ飛ばされたスラムがほぼ反射的に起き上がると、周囲の地面をハルバードで(えぐ)りながら咆哮(ほうこう)した。巨大な氷柱(つらら)を受けたというのに、その身体には傷一つなく、ただ泥まみれになっているだけだった。
「生きていたか、余計な心配をさせるな。お前はムダに俺の心労を増やす」
 ネオルが体勢を低くしながらスラムの手を取る。
 白髪の少年。青髪の少年。金髪の青年。獣の目をした青年。その四人がネオルとスラムに敵意を(にじ)ませながら、上梨亜紀(かみなしあき)を守るように並んでいた。
「おい貴様。貴様か? 亜紀さんの顔に傷をつけた愚か者は?」
 口元だけ笑いながら巳城守久(みしろもりひさ)はネオルを指差して言う。ネオルは、それがどうした? とでも言うように目で肯定してみせた。
 瞬間、
 巳城は抜刀した。切れ味を最大限まで高められた日本刀。凍結したこの時代では珍しいものだった。
「ならば俺が貴様の顔を切り刻んでやる。安心しろ、微塵切(みじんぎ)りだ!」
 ガナードと琥白(こはく)が静止を掛けるまえに、巳城は飛び出した。「チッ」とネオルは舌打ちをし、青龍刀を投擲(とうてき)した。巳城はそれを日本刀で軌道をずらして受け流す。
「それだけでは甘いぞ!」
 ネオルは手元の(ひも)を引き寄せた。同時に、投擲された青龍刀がほぼ水平上に引き戻される。巳城は反応がわずかに遅れ、その美形の顔が引き裂かれる! と確信した刹那。青龍刀は刀身に銃弾を喰らい、制御を失ってネオルの手に戻った。
 ガナードの拳銃が火を噴いたのだ。狙撃銃は大地に投げ捨てられ、両手には自動拳銃で最高の地位を誇るデザートイーグル。これもまた凍結した時代では希少価値のある銃だった。
「一人で突っ走るなキザ野郎! 誰がテメェの背中守るんだよ!」
 犬猿の仲といいつつも、どちらが欠けては成立しない。だからこそ、ガナードと巳城はお互いに戦闘での短所をカバーしてきた。『全の輪(リングス)』では最強の、コンビである。ガナードは巳城の背中に自分の背中を合わせる。背中合わせの、死角無しの戦法だ。
 同時。(しび)れを切らしたようにスラムが弾け跳んだ。ハルバードを(しな)らせ、反動で亜紀のいる場まで辿り着く。着地、そして回転。ハルバードに備えられたアックスが、振り回される! 亜紀は両手が痙攣(けいれん)して『火之迦具土神(ヒノカグツチ)』を構えることができない。
 ガギンッ! と金属の()れあう音が響いた。受け止めたのは琥白だ。ハルバードと弧華月(こかづき)≠フ競り合いの中、スラムはネオルに叫んだ。
「おい、コイツが魔法使い(・・・・)だ! 俺が()って良いんだよなっ!?」
 語尾が上がったのは、心の底から溢れ出た歓喜のせいだろう。ネオルは勝手にしろとでも言いたげに青龍刀を構えて、ガナードと巳城に向き直った。琥白は距離を取った方がいいと考えた、がそれよりも早く行動に出た者がいた。
 蒼真がスラムの顔面を殴った。琥白との競り合いで不意を突かれたとはいえ、鼻っ柱に拳を喰らったスラムは吹っ飛ばされたことに、顔を真っ赤にして激昂した!
「二度も、二度もだ! 俺が、小僧ごときにシッペを喰らった! クソッ! ふざけんじゃねぇぞ!」
 猛獣のような形相になったスラムは信じられない動きを見せた。四つん這いになったと思った瞬間、消えた。否、視覚では(とら)えられないほどのスピードで跳躍(ちょうやく)したのだ。琥白は空気を切断し氷壁を作ったが、銃弾すら弾く鉄壁の守りは捨てる目的で放たれたハルバードにあっさりと砕かれた。スラムの勢いは死んでいない。マズイと思った瞬間、蒼真は動いた。亜紀を抱えて、琥白の服を引っ張ってその場から跳んだ。
 一瞬後、その場にネオルが突き刺さった。比喩ではない。本当に突き刺さったのだ。
 ネオルは人の形をしていなかった。
 背中には漆黒の羽。その体躯(たいく)は黒い体毛に覆われ、(とが)った犬歯が物足りなさそうに歯を鳴らす。まさしく鷹の目としか表現しようのない濁った眼球が、蒼真を捉える。スラムだったモノは臓物を切裂いてやりたいと渇望するように鉤爪(かぎづめ)を鳴らした。
 それは漆黒の天使。いや、天使と呼ぶほどに神々(こうごう)しいものではない。ただの羽の生えた異形だった。
「エミュダス……」
 蒼真は距離を取りながら、その異形の名を口にした。

 エミュダス。
 この世に今だ(かつ)てない不思議をもたらした化学粒子、『死期よりの使者(ダガージェイド)』によって生み出された突然変異体である。この世に存在するあらゆる生物にも属さない突然変異体を、存在している生物から選んで(・・・)異形を作り出す。。それは鳥であったり、魚であったり、獣であったり。選ばれてしまった固体は、その一生を化け物として生きなければならないのだ。
 エミュダスは、同族を喰らい尽くす化け物となる。ただ共食いによるあらゆる種の絶滅を待つのみ。

 ナクラル村で蒼真達を襲った人工的なエミュダスとは違い、スラムはエミュダスを完全に制御……否。支配していた。
「こいつ、霧影と同じ――」
「アイツと一緒にすんなガキ。俺は自分の武器に支配されたりはしない――ッ!」
 蒼真の言葉を遮り、スラムは再び地を蹴った。それに鋭く反応した琥白が、今度は氷の柱を何本も出現させた。さらにそれを覆うように氷壁を創り上げる。慣れない大作業のせいか、琥白は苦渋に満ちた顔で、
「早く、亜紀さんを後衛まで連れて行ってください!」
 蒼真に怒鳴るように言って弧華月≠、死神のように振るった。瞬間、衝撃。壁を突破してきたネオルに氷柱の嵐を降り注がせる! 蒼真は今の自分では足でまといになると察して、亜紀の手を取って走り出した。
 爆音と崩壊音を背中に感じながら、すぐに戻ると誓い、亜紀を抱えて――いわゆるお姫様抱っこで――軽やかに戦場を飛び跳ねる。火之迦具土神も放置してただの女性になった亜紀は、蒼真に語る。
「ダメだなぁ、私。肝心なときに役に立たなくて。これじゃあダンナに怒られちゃうわ」
「そんなことありません。亜紀さんが引っ張ってるから、皆さんがんばれるんだと思います」
 一日、見ただけでも分かる。『全の輪』の仲間意識。厚く固められた団結力。そして、絶対の信用を皆持っている。
 襲ってきた兵隊を蹴り飛ばしながら、蒼真は後衛まで辿り着いた。後衛で援護していた一団に亜紀を引き渡す。そして蒼真は戦場に(きびす)を返そうとした。
「待って! 君は行かなくてもいいんだよ? 君には戦う理由がないじゃない!」
 亜紀は蒼真を引きとめようとした。だけど、蒼真は止まらなかった。変わりに、答えるように。亜紀たちに見せるように、聞かせるように一言。
湖月(こげつ)=v
 瞬間、蒼真の手の中で水の塊が弾けた。指輪から展開された水が剣を形成していく。やがてそれは蒼い刀身の片手剣になった。
 後衛部隊と亜紀は驚愕の表情を浮かべて唖然としている。
「まさか君は――」
「皆さんを守ります。それが僕の戦う理由です」
 説明を省くように、蒼真は決意を告げて駆け出した。「僕もがんばります」そう呟いて。

 ガナードと巳城はネオルを、琥白はスラムと殺意を交えている。
 ガナードと巳城の戦舞台(いくさぶたい)は中央塔内部へ。薄暗い空間の中、銃弾の閃光、剣のぶつかり合いで散った火花が一瞬だけ空間を明るく染める。垣間見えるのは、殺意に満ちた敵の姿。視認するのも困難なこの空間で、戦士達は外と寸分も違わぬ動きを見せ、己の敵を翻弄(ほんろう)している。
「うぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」
 巳城が日本刀を振るう。が、いつになってもネオルを捉えることが出来ない。投擲された青龍刀に注意を払うのが精一杯だ。一方ガナードも、気配を感じた瞬間、脊髄(せきずい)反射的に銃撃を行っているが、手ごたえがない。二人がかりだというのに、敵は対等か、それ以上の戦闘力を持っている。
「おい、巳城どうなってんだ! なんで奴を捕まえられねぇんだよ!」
「知るか馬鹿野郎! お前もただブッ放すだけじゃなくて考えろ!」
 二人はすでに、焦りと苛立ちで呼吸が合っていない。致命傷を避けてはいるものの、体中に青龍刀による切り傷がある。
 不意に、ネオルが二人の視界に現れた。
「どうした、仲間割れか。もっと俺を楽しませてくれると思っていたのだが。役不足だったようだな」
 姿を見せた、ということはなんらかの作戦か。それとも余裕なのか。ガナードはこっそり巳城に耳打ちした。
「おい、一人で相手できるか?」
「……俺を甘く見てもらっては困るな。『全の輪』最強の剣士だぞ」
 ガナードは作戦を巳城に伝えると、素早く駆け出した。威嚇射撃を何回か放ち、ネオルをその場にから動かさせない。巳城はネオルに駿足で斬りかかる。ネオルも青龍刀を二つ投擲した。が、それはガナードの思惑通りだった。
 青龍刀を、リズムよく撃ち上げていく。少しでもズレれば失敗する難易度の銃撃を、同じ刀身に撃ち込み続ける。
 タイミングが合わなければ、ただの射撃になる。だが、完璧ともいえる呼吸で、巳城は刀を横に一閃した。
「ぐっ!」
 ネオルは狼狽(ろうばい)した。青龍刀を投擲するというリスク。それに付け込まれた結果だった。丸腰のネオルは、ただの赤子のように、
 巳城に斬り裂かれた。同時に、天高く撃ち上げられていた青龍刀も砕け散った。

 一つの戦いが終わったとき、琥白は中央塔の最上階にいた。冷たい風が、琥白の髪を揺らす。
 琥白が、エミュダスと人間の融合体と戦うのは二度目。一度目は忘れもしない。『全の輪』に入る前。
 父親を殺した。本当の父ではなかったが、研究所から自分を連れ出してくれた恩人だった。彼は寄生型エミュダスに襲われ、自我を失い、琥白に襲い掛かってきた。だから殺した。敵は殺せ。躊躇(ためら)わず殺せ。反射的に殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。
 研究所で戦闘訓練を積み、洗脳のような毎日が染み込んでいる。。それは、恩人すらも殺してしまうのか。
 琥白は、泣いた。もしかしたら物心ついてから初めて。自分は敵を殺したのだと、そう思っていたのに。もう父親は帰ってこない。琥白が殺したから。
 だが、肝心のエミュダスは死にきれてなく、
「ハッ! なんだテメェその背中。俺と同類だったのか?」
 そのエミュダスは、琥白の体内にいる。
「貴方と同類? 気持ち悪いから願い下げです。ボクは、そうですね。とり憑かれたと言ったほうが正しいですね。でも、今は自分の力のように使えます」
 その顕現(けんげん)が、琥白の背に生えた白い翼。しかもそれは、直接背中の肉を突き破って出現していた。琥白の背中は血まみれだ。
 純白の少年と漆黒の青年。二つの異形が睨みあう。

 獣の咆哮。

 白と黒は、己の武器を酷使して敵を殺そうと全力を出している。琥白の弧華月≠ェ空間を斬るたび、氷柱が生まれ、スラムに突き刺さる。スラムはそんなものお構いなしに鉤爪を琥白の柔らかい身体に食い込ませ、切り刻む。
 常人では視認できない動きで、異形は戦い続ける。時折、周囲に赤いものが飛び散る。それはどちらの血なのか、分かるはずもない。
 スラムが琥白の真上に飛翔する。琥白は巨大な氷柱を出現させ、それをスラム目掛けて発射する。
 スラムはそれを翼で叩き落したが、異変に気付いた。琥白が、……いない!?
「っ!? 上か!」
 スラムが上空を見上げた。その時すでに琥白は死神の鎌をスラムの首筋に叩き込んでいた。
「っが、あぁぁぁああああああああああああああああ!?」
 スラムは断末魔の絶叫をあげ、首が刈り落とされた。グシャッ、とだらしなく転がるスラムを同情的な眼差しで琥白は見つめる。
 が、
「はぁ、焦った焦った」
 生首が喋った(・・・・・・)
「なっ!?」
 そんな馬鹿な。首と胴体を切断して生きていられる人間が、どこにいる!? 琥白は目を見開き、躊躇することなく弧華月≠フ先端を生首の顔面に突き刺した。顔が割れた。突き刺す。眼窩が砕け、眼球が飛び出した。突き刺す。脳漿(のうしょう)をぶちまけ、血の噴水が上がった。突き刺す。もうそれはモノでしかない。突き刺す。ただの異物だ。突き刺す。ただのゴミだ。突き刺す。ただの――
「おいおい。お前、ちょっと酷すぎやしねぇか?」
 だが、声が。何処からともなく声が聞こえてくるのだ。琥白は、振り返った。
 何かが腹から背中に突き抜けた。
「ゴァッ……!?」
 それは、槍。スラムの切断した胴体の首の部分から生えた、槍。
「デュラハンって、知ってるか? 首無し騎士のことなんだけどよ。実験の手違いで、俺の身体のパーツはデタラメになっちまってな。頭に脳みそはない。ただの飾りさ。俺の器官は全て」
 スラムは胸を指さした。
「全部心臓にまとめられちったんだよ」
 体中の血を流して真っ赤になっている琥白など気にするわけでもなく、ただ淡々と説明する。琥白はもう体が動かない。力が入らないのだ。幸い、心臓は外したようだが、このままでは失血死してしまう。能力者は肉体再生が早いが、これほどまでの重傷だと助かるかどうか……。

「琥白を放せ、エミュダス」

 中央塔最上階。いつの間にか蒼真がそこに居た。琥白を中心に真っ赤な液体が広がっているのを見て、顔が険しくなる。いつもの温和な蒼真には無い、激しい憎悪と激しい殺意。
「なぁんだぁネオルの奴。足止めは失敗したのか? あと俺の名前スラムだから、エミュダスじゃないから」
 スラムは振り向きざまに琥白を引き抜いた。ぐちゃっと、血の海に琥白が沈む。
 蒼真の全身の血が沸騰した。
「お前ぇぇぇぇえええええええええええええええっ!!」
 湖月≠構える蒼真。だが、カチ。カチカチカチと何かが鳴っている。何だ? と気付いたら絶望した。震えている。蒼真は、震えていた。歯を鳴り合わせ、手を震わせていた。
 怖い、……怖いんだ。未知の敵、異形の敵。こんな奴に自分は勝てるのか? 湖月≠握りなおす手にあの感覚が蘇った。霧影を貫いた感覚。人を切った感触。人を殺した事実。
「? お前」
 スラムが愉快そうに笑った。嘲笑するように、蒼真を。蒼真はビクリと震えるしかなかった。
「そうか、怖いのか俺が! 情けない奴だなぁ、戦えないならノコノコ死にに来るんじゃねぇよ!」
 頭の槍。その先端が解けるように垂れたと思ったら、スラムの元の顔が現れた。
「ったく、AP09みたいに自己増殖しないからな。肉体密度が薄くなった感じだ」
 AP09。その名前に蒼真は鋭く反応した。
「AP09を、知っているのか?」
「あぁ、知ってるさ。報告は受けた」
 そして、蒼真の前で決して言ってはならぬことを口にした。

「霧影に捨てられた、出来損ないだろ?」

 蒼真は叫んだ。叫んで突っ込んだ。考え無しに、ただ湖月≠振るいながら我武者羅に。スラムは漆黒の羽で蒼真をぶっ飛ばした。蒼真は受身も取れずに、琥白の血の海まで転がった。ヌチャっと、生暖かく、へばりつくような液体に胃の中の物をぶちまけるところだったが、なんとか口を押さえて耐えた。
 だが、蒼真の理性も限界に近かった。がんばるなんて言って、なんて自分は無力なんだ。代わってくれ、誰でも良いから代わってくれ! もう傷付きたくない、苦しみたくない、……誰も失いたくない!
「……? お前どっかで見たことあったか? まぁ、いいや。死ね」
 スラムが鉤爪で蒼真の心臓を抉ろうとした――、

 刹那。蒼真が反転した。

 理屈じゃない。蒼真の全てが反転した。身に纏っていた気配も、臭いも、殺意も、表情も、存在も、呼吸も、意識も。危険だとスラムが感じた時には、伸ばしていたはずの腕が切断されていた。
「あれ?」
 マヌケな声を出したスラムは蒼真に蹴られて、20メートルぐらい吹っ飛んだ。壁を突き破って外までぶっ飛んだ。だが、すぐに飛んで戻ってくるだろう。
「……マズイ空気だ」
 蒼真は、そう呟いた。
「……あ? ここはドコだ?」
 そして、キョロキョロと。
紅葉(もみじ)ー? あれ、皆どこ行ったん――――って琥白!?」ようやく眼下に血まみれになっている琥白を見つけた。
「……そう、ま?」
 琥白は途切れかけた意識を無理やり繋いで、声を絞った。蒼真が助けに来た、それは嬉しかったが――何かおかしい。まるで昔を見ているような、そんな幻想が広がっている。
「お前、なんで血まみれなんだよっ!? ってか大人っぽくなったな。知らないうちに背伸びてるし。オレ負けてるかもな……ってそんな事話してる場合じゃないな」
 蒼真は能力を使い、琥白の溢れ出てくる血を制御して体内に再び戻した。そして血を硬質化させて無理やりカサブタのような物を琥白の傷口に貼り付けた。
「流れたぶんの血は戻らないから、しばらく寝てろ」
「……そ、うま。もしかして……記憶が」
 だが琥白の言葉など耳に入ってないような素振りで、
「なぁ、琥白。ここはどこで皆はどこ行ったんだ? 今日は紅葉と本を読む約束をしてたんだけどなぁ、参った参った。もしかして初任務もらえたのか? 見たことない場所だし外≠セよなここ……。なぁ、琥白教えてくれっ!」
 蒼真はとても無邪気な表情で、少年らしい表情で言った。

「オレは誰を殺せばいいんだっ?」


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