05話<Black Vision>

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 因果(いんが)とか、因縁(いんねん)とか。俺はそのようなもの信じない。起きたこと全てを、必ず訪れる事――必然として片付けていた。ならば、これも必然だったのだ。
 奴との再会、いや……一方的な殺しか。


 クオリスと契約を解除してから三日。相変(あいか)わらず学校にも行かず、誰とも接触せず、ドアの前に置かれた食事を胃に落としながら、ただ無意味に『The World(第二の人生)』で過ごしていた。ダラダラしてた訳じゃない、行動したさ。ハセヲの生存を確認するために多くのPKを相手に虱潰(しらみつぶ)しに回った。挑発してきた奴は殺した武器を取った奴は殺した逃げ出した奴は殺した。PKKというハセヲの真似事をする破目(はめ)になって、不快感が(ぬぐ)えない。口の中にこびり付いたように、吐き気が滞在している。
 まるで、現実にいるようだ。
 それはつまり、俺はついにこの世界にも愛想を尽かしたということか。何も目的が無い。いや、そもそも今まで目的があったかも分からない。喪失者として、失い、失わせ、奪い続けて捨ててきた。途中からはハセヲを喪失させることだけを考えて行動した。だが、ハセヲはいない。もういない。あれほどの強者を喪失()することができない。そして、クオリスと出合って感情を蘇らせてしまった俺はもう喪失者として失格なのだ。
 ハセヲと三爪痕(トライエッジ)に出会ったその時から、この役割(ロール)は消滅するのが必然だったのだ。
 今日も俺は、PKを狩っている。ハセヲという幻想を視野に(はさ)みながら。
 

 このエリアに来たのはただの気紛(きまぐ)れだった。【△守られし 滅天(めってん)の ちぎれ雲】は中級者のエリアだが、ここは今の俺(、、、)の始まりの地でもあった。ハセヲにキルされ、クオリスにそれを目撃されたエリア。
 俺の敗北の場所だった。
 ……今の俺は景色が凍りつくほど冷たい顔をしているだろう。目の前には、死にたくないと(わめ)くPK。自分の獲物は殺したくせに、自分だけは生き残りたいとふざけた事を言っている。
「お前さ、死の恐怖≠ェどうなったか知らないか」
「し、知らねぇ! た、助け――」
 ザシュ。実にシンプルな効果音だが、切裂くという音には合っているかもしれない。暗殺剣(あんさつけん)血染丸(ちぞめまる)で胸を一突き。それだけで死んだ。血染丸の血のエフェクトは、死体の胸から噴き出る血のように見えた。しばらく時間が経ち、俺の獲物が消滅するとバトルエリアも消滅した。
 ザコがザコがザコがザコがザコが! ずっとこうだ。どれだけPKを繰り返しても、ポッカリ空いた欲求の穴は埋まらない。まるで戦いを、強敵を求める戦闘狂(バーサーカー)のように俺はPKを繰り返す。今更思ったのだが、俺には戦闘狂の役割が合っているんじゃないのか……?
 人間は一つの事に執着(しゅうちゃく)すると、狂ったように没頭する。今の俺がそれだろう。ハセヲという強敵を求めて、ただ殺戮(さつりく)を繰り返しているだけだ。代替物など存在しないというのに。……俺は狂ってしまったのだろうか。まるで、三爪痕を追い続けるハセヲのように。
 ならばそれを確かめる。新たな獲物を探すため、丘に登り辺りを見渡す。
 そして気付いた。丁度俺が狩りをしていた反対側。戦闘が行われていたらしい――バトルエリアが消滅する。そしてそこで朽ち果てているのは、

 黒い錬装士(マルチウェポン)だ。

 瞬間、あらゆる思考が停止した。アレを俺は知っている。この三日間、アレを追い続けた。アレを追い求めた。アレを望み続けていた。アレの生存を祈っていた。アレの殺害方法を想像した。アレの血濡れた姿を妄想した。死の恐怖≠フ恐怖になると誓った。
 地に()せている男は、ハセヲだった。
 それからの俺の行動は奇妙と言えば奇妙なものだった。無我夢中で丘を降り、反対側まで走って、倒れているハセヲの(そば)にしゃがみ、ハセヲが消えてしまう前に、蘇生した。

 思えば、これが初めて『The World』で誰かにした、助けるという行為だったかもしれない。

 状況がハッキリしてきたころ、何か違和感を覚えた。……確かに目の前にいるのはハセヲだ。ゆっくりと起き上がり、こちらを凝視――いや、睨みつけている。だが、それからは、以前の恐怖も、死の香りも、強さも、何も伝わってこなかった。
 目の前いるのは、ハセヲであって死の恐怖≠ナはない。悪魔を連想させた、赤と黒の甲殻(こうかく)突起鎧(とっきよろい)ではなく、ただの黒い皮を巻いているだけの錬装士。今目の前にいるのは3rdフォームではなく、1stフォームのハセヲなのだ。
 その姿を改めて確認した瞬間、熱を持った鉄の塊が一気に冷えた。
「……ハセヲ、だよ、な……ッ」
 ――信じたくなかった。
「ッ――幻滅したかよ、ロストォォオオオッ!」
 何を思ったか、ハセヲは双剣を両の手に持って俺に斬りかかってきた。フザケルナ。今のお前じゃ俺に勝てないと分かっているくせに!
 迫り来る斬撃は覇気(はき)がなく、半歩だけ体を横に動かしただけで簡単に避けることができた。俺はただ軽く、空間から引き抜いたただの(、、、)古刀を振るった。それだけでハセヲは全身を灰色に染めて崩れた。叫びもなく、無言で全てが終わった。
 ……一撃で殺せた。今のハセヲは全てが弱くなっていた(、、、、、、、、、、)
 俺の全思考を占めていたハセヲへの復讐心が消えた。今のハセヲ相手では、俺は何も満たされないことが分かったからだ。
「なぜだ……」
 俺は再びハセヲを蘇生させて問うた。なぜこのような事になってしまったのか。
 ハセヲは、俺の知る限り珍しい表情を見せた。それは、後悔だ。少しは抵抗したり暴れたりすると思っていたが、俺が三爪痕とハセヲの戦いを見ていたことを話すと、案外大人しく今の状況を話してくれた。
 
 三爪痕にキルされたハセヲは、リアルで少しの間意識を失っていたらしい。気がつくと全データが初期化されていて、『The World』の記録が全部消えたという。同時に、強さをも失ってしまったというわけだ。この上ない喪失。それからハセヲは再び死の恐怖≠フ強さを手に入れるために、我武者羅(がむしゃら)にレベルを上げていたらしい。今は初心者程度のレベルしかないハセヲが、中級者のエリアにいたのもその為だという。
 
 この話を聞いて最初に思ったことは一つ。今まで知っていた事実と違う事実。すなわち、
「なんでお前は意識不明にならなかったんだ」
 三爪痕にキルされたプレイヤーは意識不明になる、というのが噂の(おも)な部分だ。しかし、こうして目の前にいるハセヲは意識がハッキリしている。
「……運が良かったんだろ」
「随分と都合の良い理由だな。……まぁ、今はそれでいいか」
 今のハセヲはとにかく不完全だ。強さ、というのは勿論(もちろん)だが。以前のような、絶対的な強さを欲していていない。
 それは、どんなに足掻(あが)いても三爪痕には届かないという諦めなのか。
「皮肉な話だ……。ぶっ殺そうと思っていたハセヲを、三爪痕という喪失対象(ぶっ殺す相手)に奪われちまった。お前も三爪痕を追って、そのザマだ」
「笑いたきゃ笑えよ。死の恐怖≠フ強さを持っても奴には勝てなかった。オレが今までやってきたことは全てムダだったんだからよ」
 瞬間、俺の胃の中に重い物が落ちた。それが激昂(げっこう)だと理解した時には、ハセヲの頬を殴り飛ばしていた。骨を砕いたような甲高い音と共に、ハセヲは横に吹っ飛んだ。こんな攻撃でも今のハセヲには瀕死(ひんし)させるに充分だったらしく、転がったハセヲは赤く点滅していた。ヨロヨロと起き上がったハセヲの瞳は、憤怒(ふんど)(はら)んでいた。
「何しやがるッ!!」
「メソメソいじけてんじゃねぇッ! テメェは今までしてきたことがムダだっていうなら、何のために三爪痕を倒す強さを求めたんだ!? テメェが奴を倒すと誓った信念はそんなに軽いモンだったのか!」
「っ――――」
「お前は何を成す為に三爪痕を倒すと誓ったんだ! 答えやがれ、ハセヲッ!」
 そして静寂。ハセヲは遠くを見つめたまま動かない。きっと、理由を思い出しているのだろう。「志乃」と、大切な何かを懐かしむ顔から、全てを憎むような悪魔の顔へと変貌していく。死の恐怖≠ニ呼ばれたアイツの顔へと。
「……少しはマシになったか」
 ハセヲを一瞥(いちべつ)して、寝転ぶ。もう話すことはないだろうと思っていたら、ハセヲは俺の傍に座って、口を開いた。
「お前、どこまで調べたんだ」
 説明するのも面倒だったので、ハセヲに無言でデータパッド――ハセヲと三爪痕の情報――を手渡した。使い方を教えてやり、ハセヲが読み終わるまで待ってみた。『The World』での自分の過去を知られるというのはあまり良い気持ちではないはずだが、ハセヲは特に何を言うわけでもなく、ただ黙って読み続けていた。ハセヲは呆れたような溜息をもらすと「気持ち悪い」と抑揚(よくよう)の無い声で言った。データパッドを投げ返してきたハセヲは続けて言う。
「情報屋に恵まれてるなお前。これじゃあオレに聞きたいことなんてねぇだろ?」
「いや、一つだけあるぜ」
 どうやら、強がりでフィクスに言った予言が当たったようだ。

「お前が三爪痕に(こだわ)る理由を聞かせろ」

 一番聞いちゃいけないことを聞いた気がする。だが、これは俺の理由でもある。三爪痕を追うハセヲを、俺は追っていたのだから。ハセヲは、ここまで話したらしょうがないかというような顔で言った。
「全てを取り戻すためだ。仲間を、――志乃を……ッ!」
「志乃? 【黄昏の旅団】の仲間か?」
 俺は寝転んだ体を起こした。志乃、そいつが三爪痕以上にハセヲをここまで変えたのか。
「お前、大聖堂に行ったことは、……あるよな。三爪痕の爪痕(サイン)があるだろ。……あの場所で、志乃はキルされた。――オレの到着が早ければ志乃は……ッ!!」
「助けられたと、そう思ってんのか?」
 答えは明らかだ。無理だった=c…当たり前だろう。1stフォームのハセヲが奴に対抗できるなど、ありえない話だ。
「勝てないことは分かってる。でも、志乃を逃がす時間稼ぎぐらいにはなれたはずだ!」
「お前が犠牲になろうが、奴は獲物を逃がさないだろ。過ぎた可能性なんかに(すが)るな。……テメェが今やるべきことは死の恐怖≠ノ戻ることだろうが。取り戻すんだろ、全てを」
 思ったのだが、もしかしたらハセヲは俺と同じ年齢層なんじゃないだろうか。まるで同級生と話しているように、スラスラと普通に喋れる。
「……なぁ。オレがお前をキルした理由も分かってるんだろ」
「情報屋に一杯食わされたんだろマヌケ。心配してねぇだろうが、ルーズは俺がぶっ殺した。それと、知ってたか? ルーズにガセ情報提供したのはお前の元リーダー、オーヴァンだぜ」
「――オーヴァン……っ!?」
「さらに言うが、大聖堂に行けと指示を出したのもオーヴァンだ。奴からのメールが無ければ、俺はお前が三爪痕にデータドレインされる瞬間を見なかっただろうな」
「……一体何を考えているんだ、オーヴァン……」
「オーヴァンは変人だって聞いたぜ。何を考えてるかなんて分かるほうがおかしい。どうせ【黄昏の旅団】が解散したのもオーヴァンのせいなん」バキッ、と。俺の頬が殴られた。
 が、それだけだ。俺の首は微動だにしなかった。拳に勢いなんてなく、ただハセヲの拳は俺の頬に触ってるだけだ。
「痛くねぇ」俺は苦々しく吐き捨てた。
「オーヴァンはそんな奴じゃない! 何も知らねぇテメェが知ったような口利いてんじゃねェよ……!」
「……あぁ、そうだったな」
 生意気な子供みたいなお前が見事に手なづけられたんだ。きっと貫禄(かんろく)のある奴なんだろう。一度、会ってみたいものだ。
 俺は立ち上がると、ハセヲに背を向けて歩き出した。
「じゃあな。次に会う時まで生きてろよ」
「余計なお世話だ。テメェの心配されんのは気持ちわりィ」
 歩き続けて、ふとイタズラ心が働いた。元々の俺の目的はハセヲの目標の喪失なのだ。だから、これぐらい言ってもいいだろう。
「なぁ、ハセヲ」振り向いて俺は言う。「三爪痕を、俺が倒してもいいよな?」
 間髪入れずにハセヲは皮肉る。
「ロスト、お前じゃムリだ。死の恐怖≠ノ負けたお前が奴に勝てるわけない。諦めるんだな」
 そう言ってハセヲは笑った。それは、自分への嘲笑でもあったのかもしれない。
「あばよロスト。二度と会えないことを願ってる」
 最後にハセヲはそう言った。

 いつもの俺なら「俺もだ」と言っていたかもしれなかったが、結局何も言わなかった。なぜか? なんて、野暮な自問自答はやめだ。俺にはちゃんと分かっていたからな。
 俺はもう一度ハセヲに会えるのを楽しみにしている。それだけのことだ。


 タウンに戻った俺はいろいろ考えた挙句(あげく)、ロストグラウンドに向かうことにした。オーヴァンのメールの一件以来、ロストグラウンドに行けば三爪痕に遭遇できる確率が高い、ということ分かったからだ。俺の知っているロストグラウンドは現在三つ。聖域と瀑布は最近よく行っていたが、城壁はしばらく行っていなかったな。
 カオスゲートのブックマークから【△隠されし 禁断の 絶対城壁】を選択した。


 ロストグラウンド『モーリー・バロウ城砦(じょうさい)』地上に唯一生き残った神である審神者(さにわ)の神『フォルセト』が門番をしていた城砦。と、公式ページの『The World』の歴史には記載されている。『モーリー・バロウ城砦』はその名の如く、エリアは城壁が地平線まで続いている。だがどこにも入口はなく、その全貌(ぜんぼう)を見渡そうと後退しても、城壁のすぐ後ろには断崖絶壁が広がっている。
 ここは隔離(かくり)された囚われの世界だと俺は思っている。城壁の向こう側は未知に包まれているからだ。城壁の向こう側を見た者は誰も居ない。
 そして、瓦礫(がれき)が開けた城壁部分には、まるで入口を示すかのように三爪痕の爪痕が残されている。煌煌(こうこう)と爪痕が点滅するたびに、命でも宿っているんじゃないかという錯覚に陥る。まるで、生まれ出る胎児の脈動のように。壁の向こう側から何かが生まれてくるようなそんな――
 ――ドクン。
「え……?」
 今確かに、音が聞こえた。心音、心臓の鼓動が。ドクン、ドクン、ドクン。音は、爪痕から聞こえる。無意識のうちに俺は爪痕の前まで来ていた。その途端、爪痕の鼓動が激しくなるにつれて、次第にエリアが、城壁が揺れ始める。
「……!!」
 本能的にマズイと思った。これ以上ここに居てはいけない。早くプラットフォームからタウンに戻れ。プラットフォームまで戻れ。足を進めろ。足に力を入れろ。ここから離れろ。動け動け動け!
 だが、次の行動の順序をどうしようが、俺は動けなかった。
 俺の意思に逆らって、いや、『The World(システム)』に逆らった動きをしたのだ。ロストというPCは、(ちゅう)を浮いた。飛んだのではない、浮いたのだ。そして、そのまま――、
 叫び声を上げる暇もなく、俺は爪痕に吸い込まれた。


「うわあぁぁぁああああああッ!!」
 落下。そんな感覚が、FMD越しに伝わってくる。その感覚から開放された瞬間、別のエリアに転送されたのだと気付いた。歌≠ェ聴こえる。……それに、祭壇。黄昏が差し込む窓。
 ここは『グリーマ・レーヴ大聖堂』に間違いなかった。
「……ったく、なんでもありだな」
 こんな非合法的な転送なんてありえないのだが、三爪痕が関わるだけで当たり前だと思えてしまうのが気に喰わない。それにしても、なぜ俺は此処(ここ)に転送されたのだろうか。
 そう思った刹那、

 ――――ポーンッ、という一際高い音が鳴り響いた。

 音叉(おんさ)を鳴らしたような音と同時に、水面に波紋が広がるイメージが脳裏を過ぎった。音叉、このワードは確か『よもやまBBS』で見た。……そう、三爪痕や大聖堂の白い少女と同類の謎として書かれていた話題だったはずだ。
 そして、何も(まつ)られていない祭壇を見つめていた俺の目の前に突然現れた蒼い球体。これを、俺は知っている!
 瞬間、
 球体が弾け、衝撃波が大聖堂を奮わせた。衝撃に俺のPCは吹っ飛ばされ、扉近くまで後退した。顔を上げて正面を睨みつけるとそこには。
「トライ、エッジ……!!」
 黄昏に(たたず)む、小柄な双剣士。その周囲に舞う蒼い火の粉。音を立てて分かれる三つ又の双剣。切り崩した部分を縫い合わせたようなツギハギだらけの赤い服。俺を凝視する眼球が、怪しく光る。
「お前が、俺を呼んだのか?」
 三爪痕は何も答えない。ただ、俺を敵だと認識しているようだった。初めて会ったときは相手にもされなかった。だが、今、目の前の敵は、俺と戦うことを望んでいる。
「お前がカイトなのか!?」
 カイト――確かに、見れば見るほど外見は似ている。だが、内に秘めているものは違うと思う。三爪痕は、虚無だ。何も宿っていない。空っぽなのだ。
「答えろ、トライエッジィィイイイイ!!」
 静止する三爪痕、……答えは、コレだった。ロストグラウンドと言っても、ここはエリアだ。ということは、バトルエリアも展開される。そう、展開された蒼炎(そうえん)の結界は(まさ)しくバトルエリアだ。
「――そうか。戦って勝ってみろってことか」
 正直、勝算はない。ハセヲが勝てなかった相手に敵うはずもない。だけど、俺は戦うことを避けなかった。俺は、本気でコイツを倒したかった。ただそれだけの理由で、すべてを投げ打った。負ければ、俺は意識不明になるかもしれない。だが、それならそれでもいいさ。
 現実にはもう飽きたからな!
「――ォォォオオオオオオオオ!!」
 声を上げ、俺は暗殺剣・血染丸を抜き、強大な敵へ斬りかかった。


 カーソルを合わせて表示された敵の名は、

 カイト。


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